今日は新卒での海外就職は無謀だし、スキル身に付かないし、海外で骨を埋める覚悟が無いならやめといたほうが無難だよ、って話。
同じ失敗を他の人が繰り返さないことを願い、私の失敗を書く。
しかし海外生活は合う/合わないがあると思うし、私の記事を読んでも挑戦したいという覚悟が揺らがないのならぜひ渡航してみて。
かけがえのない貴重な経験にはなると思う。
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私は大学時代にスペイン語を専攻しており、仕事で実践的に使ってみたいとの思いからメキシコに新卒で就職した。
スペ語を実践に活かしたいなんて、意識高い系発言をしてしまったが、それだけじゃない。
大学時代、自分で学費を捻出する必要があったので、バイトしまくってたらいつの間にか就活に乗り遅れていた自分がいた。
なので、日本の優良企業への就職は絶望的だというのもあったんだ。
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では、どうやってメキシコの求人を探したか。
ググって、クイックグローバルメキシコというエージェントを利用した。2ヶ月くらいで内定がもらえた。
あの当時2018年は日系企業進出ラッシュだったようで、社会人経験無しの新卒あまちゃんでも決まるのは早かった。
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早速就労ビザがおりて、メキシコに渡った。
が、半年で辞めたよ。
理由は、環境に耐えられなかったことが大きい。
⚫食堂のご飯が不味かった。そしてからい。
⚫年間休日の少なさ。確か105日程度しかなかったと思う。毎月土曜出勤あったし。ちなみにメキシコは世界一労働時間が長い国であると言われている。知ってた?日本じゃないよ。
⚫給料の低さ(駐在員ではなく現地採用だったため給料は現地のメキシコ人水準)日本円にして月給12万円ほど。
⚫海外は楽しいというイメージがあるかもしれないが、メーカーがある拠点は大抵は娯楽施設がない。そのため休日は何もすることがない。私はこれが1番つらかったかも。何もすることないけど給料も低いからお金がめっちゃ貯まるわけでもない。
⚫仕事で通訳の人を間近で見ていたけど、華やかというイメージとは程遠い。つらくてトイレに駆け込んで泣いている人もいた。日本人駐在員がメキシコ人に怒っている時も迅速かつそのままのニュアンスで伝えなければいけない。私の仕事は通訳ではなかったが、通訳やってる人は本当にメンタル強くて凄いなぁと思う。
⚫海外旅行と海外労働は感覚が全く違う。やはり仕事は日本が1番。日本の法律が適用されないので、駐在員は毎月60~100時間程度は残業していたように思う。私は現地採用の事務だったので毎日定時だったけど。
⚫外国人と働くと、言ったことを忘れられたり、期限守らなかったり等は日常茶飯事。友達としては優しくておおらかで素晴らしいけど、一緒に働くのは結構ストレスがたまる。あと、仕事辞めたりバックれる人が非常に多い。私は総務部配属で雑用が多かったが、1番つらかったのはバックレ退職者のロッカーの片付けかな。何回やったかな。
⚫気候も慣れなかった。私の住んでいたグアナファト州レオンは年中温暖だけど乾燥してた。雨がほとんど降らないから埃っぽかった。
⚫住まいはシェアハウスしてたけど、メキシコ人にお金貸してって言われた。(貸さなかった)
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そんなこんなで半年で限界が来て辞めた。
退職後は1ヶ月メキシコ国内を長距離バス使って周遊して、日本に帰国した。この旅で貯金はほとんど消えた。